185-1-8

最終日にテントを張っていた場所からフィヨルド内部。

くまの事を考え朝3時半に目覚ましをセットして
クマが朝食を探しに起き出す前にテントをたたみお気に入りのコーヒーを
もう少し見ていたかった立派な氷河の前で飲み目を覚まし4時の日の出とともに
漕ぎ出し見つけた内湾で真正面に別の氷河が見えます。

ここはフィヨルド内部なので海は穏やかです。
海は穏やかでもクマが出ないとという保障はありません。

そんなしょっちゅう見れるものでもないので今夜は大丈夫と思っていたら
現れました。

また黒い影が。

前日と同じ時刻で夕食の時間に。

でもこの日はアメリカンのグループも同じ場所にテントを張っていて
クマはすぐ森の中へ消えていきました。

でもテントを設置した場所がクマから一番近いのは自分、
そして白人達のテントがあり、目の前は海岸なので

クマは白人を襲うにもまず自分のテントを踏んづけて
通り越してからじゃないと無理なんです。

そこでアメリカンとクマが出たらお互い寝ていても
教けあって助けあって・・・と日米安全保障条約的な約束をして休むことにしました。

でもさすがにこれだけの人数がいるとクマはもう現れませんでした。

翌日また白人達も自分もこの場所を離れることにしましたが
海の様子が荒れてきてるようだったので
たまたま翌日乗って帰るはずの船が他の
白人を乗せてやってきたのでその船が帰る時に
引き上げようと決め出ることにしました。

そうするとここは一旦、外海に出ると太平洋で
地平線の向こうは日本、ハワイ。

次にやってきた低気圧の影響で船長が言うには
外海は波の高さが7Mありました。グレーシャーベイは完全に
内海だったのでうねってもここまでなりませんが。

小さな漁船のような船なので一気に波のうねりの上に
上がったかと思うとジェットコースターの
ように一気に落ち、自分の目線以上の
高さのうねりがまたやってくる・・・の繰り返しで
これに耐えれないと南極へ近い将来行けないと
訓練のようにカメラを構えてました。

船長はこれ以上高くなると2,3日向かえに来れなかった
というのでクマのおかげで早く引き上げて
いい結果になりました。


20-21

Sewardに船で到着する前最後に見た青空。
このカヤック以来天候はずーーと雨で晴れ間を見てません。