「谷角さん、まだカナダですか?」とか「もう成田ですか?」
最後は新しい質問で「もしかしてインチョンですか?」などと
いうメールがきます。

回答は:
4月3日夜 成田空港到着の予定でしたが
最初はカナダ発成田行きはキャンセルで翌日飛ぶということで
バンクーバーで一泊、いいホテルで久しぶりの浴槽に浸かる
準備をしてたら急遽、電話がきて、飛ぶことになり
飛行機で成田へ向かい22時頃着陸する予定でした。

しかし日本にいるとおわかりのようにJAL等ほぼ欠航状態で
着陸できるか賭けで成田までやってきました。
成田に着陸できない場合は当初「関空」に降りるという
エアカナダの条件付きで。

上空ではそれほど揺れず、「低気圧も去ったかなー」と思い
窓から灯りを眺めていて視界に車の形などがわかるくらい
(推定地上から500mほど)降下した時点で震度5くらい
あるかのように揺れ始め羽が取れるのではないかと
いうくらいの暴風で羽がしなり、着陸用のタイヤが出た瞬間
さらに風を受け、横に流されるのがわかるほど。
滑走路が見えてきた頃には
震度7強くらい(飛行機人生で体験したことの無い)の揺れで

今回はやっと人生初の「墜落」か、
いやもう滑走路に着きそうなので
これまた人生の壁には何度も「激突」したことはあっても
体ごと本当の壁には激突したことない人生初の
「体ごと激突」か着陸までの数十秒いろいろ考えました。
もし激突してれば乗員300名が
一気に震災にあったのと同じ。

1、激突時に車と違い飛行機にはエアバッグがないので
たまたまカメラバッグに入れて機内に持ち込んでた
大量のジップロックをふくらませてエアバッグを作ろうかとか

2、遺産は皆無に等しいので遺書や遺言は必要ないですが、
今回は北極海ツアーに参加者の忘れ物が多数ありクロネコに
転職中だった谷角が合計4点荷物をカナダから日本に
宅配中でもあったので「これ誰の?服とか、マフラーのような布、
キャップ?鍵??など」と持ち主不明で親族に心配されると
いけないので誰のものか書いておこうかななど。

3、過去撮り貯めた画像のハードディスクは心臓に近い
胸ポケットにいれてこれが一番財産なので無事に
データが残りますようにとか、

4、非常口には逃げ遅れたらいけない年寄り、子供から順に
行くのだったら自分は何番目に脱出するのかまたこの年より
おばさんは脱出する時、助けてあげないといけないのかなとか、
とまわりの年寄数を数えたり。


などと考えもうスリップで激突かと思った瞬間、機長さんが
一気にアクセル全開で急上昇し着陸やり直し、また地震体験装置に
あと5分~10分いないといけないのかと思ったら、数十秒後、
機長より「インチョンに行きます」とアナウンスがあり、

「えーー関空じゃなくて、焼き肉の国やん!」と心の中で
「じゃあメシは人生初本場韓国焼き肉かー」
と思い、メモ帳は知らぬ間に韓国で食べたいものリストに変更してました。

ということで今日は予定外のソウルにいます。
最近人気の韓国小旅行に当たった気分で。

飛行機は風が落ち着いたらいつかは飛ぶので
それまでのクロネコからグルメ谷角氏に転向し韓国料理屋
めぐりでもしてきます。