昨日 ホワイトホースから
バンクーバー、ロンドン、経由でオスロへ。

しばらくカナダを離れるのでもう事件とは
無縁の北欧へ。

すると新たな事件発生。

バンクーバーーロンドンの間の飛行機で、
カナダ時刻夜中1頃、
カナダバフィン島とグリーンランドの間の氷山がたっぷり
ある場所の上空くらいを飛行中、耳栓までして
ぐっすり寝ていたら、映画のワンシーンのような
奇声が。

英語で白人男性の声で
おまえら殺すぞ――
と何度も聞こえてきて、
もうとなりの人がハイジャック映画でも
音量を大きくして見てるのだなーと
思いながらうとうと。

でもどんどん音量が大きくなるので
起きあがってみるとそんな状態が
目の前でリアルに再現されてるではないすか。

男性乗務員ともみ合いに、、、

服を失った自分はこれ以上服を失いたくないので
まずボタンをちぎられないように
シャツを一枚脱いで他の男性客と現場に急行

絶対に機内には凶器は持ってないだろうと
思っていたので暴れ狂う容疑者を男性4人で取り押さえ、

はずみで一発蹴られ、蹴り返そうかと思いましたが、
今盗難事件に巻き込まれてる最中、これ以上、
警察とのやりとりや現場検証など立ち会う時間は
もったいないので、加害者にならないよう我慢。

で、かけつけたエアカナダの乗務員、
男性パイロット
男性乗務員の長さん
男性乗務員、
女性で関取りのような一番力の強そうな
大きな乗務員と交代。
抑えることに。

で、席に戻っていいよと、言われ、
しばらく考えるともしかしたら、荷物室に爆弾を
持ってきてるではないかと予想。
またこれからどうしようかという頭の中で一人会議


ここは上空11000m
海の上、
爆発して飛行機のドアが空いた瞬間、
人生初のスカイダイビング、しかもこんな高さから。

とりあえず、一番再発行に厄介な、
(とにかく時間がかかるので)
カナダ永住権カードとvisaカード(海外で不時着しても
とりあえず現地通貨を下ろして生活するため)
だけをポケットに忍ばせて、
パスポートなどすぐ発行できるものは機内放置。
あとは持たずに、軽量化して飛ぶ準備など
頭で考えてるうちに

アナウンスがあり「機体トラブルでハリファックスへ行きます」と
でも機体トラブルにしては他にも近くに
空港あるのに遠い場所へ
行くのだなとそこでこれは容疑者を下ろす為に
いろいろ空港で下準備をしてもらって
時間稼いでそれから行くのかと計算。

しかしそれまでに爆発してはいけないので

このまままずは目の前にある布団で
マタタビのように飛び、
着水する50m手前で水泳のジャンプ選手のように
直線的にまっすぐ水に入ればいいですが、
はたして、マタタビからその姿勢に時速200kmくらいで
落下するのに変形できるのか、
など姿勢を考えてるとさっき蹴られてどこかに
引っかけたのか「ズボンの右が1.5センチやぶれてるやーん。」
と一人突っ込み。
もうーー、ズボンも盗まれて今ズボン2着しなくて、
1着はもともと左がやぶれていて
今度は右、幸い全く同じメーカーの、
同じ型の色違いのズボンだったので
破れてない箇所同志合わせると履けるのですが、
右足と左足が色違い!、
これがピエロなので破れたままノルウェーの旅かと考えるのもつかのま、
落ちる事を考えねば

流星と同じで、最後は火球となり
焼けながら落ちるのか、、、、

など想像してるとまた睡眠、

ハリファックスに到着し、
滑走路からはずれですぐ停止。
窓から外を見ていると
予想ではパトカーがいて、
この容疑者を抑えるのだろうと思っていたら、
回りは本当にエアカナダの整備車両のみ。

「あれ、本当に機体トラブルかな」と思った時、

引田天功の大マジックを見た瞬間のような光景に。

どこから入ったのか、警官4人が乗り込み、
容疑者に手錠をかけ、即御用、どこかへ連行。

その後、警官の現場検証、危険物がないか調べ
容疑者の荷物を下ろし、再出発。

ロンドンには6時間遅れで到着、
降りる間際にエアカナダより手助けをいただいたので、
200ドルのクーポンをあげると言われましたが、
「それはいらない、エアカナダの整備不良で
おくれたならいだだきます。
でも今回はあなたたちのせいではないし、
自分も飛行機が遅れてほしくなかったので事件を
最小限にとどめようと好意でしただけ。
エアカナダも余計な燃料使って、乗務員の残業を払い
経費莫大にかかるのでいらないです」
と言い残し、乗り遅れた乗り継ぎ便で、オスロへ。

ロンドンーオスロはスカンジナビア航空。

無事オスロに到着、さて荷物を取って、
今日はホテルで休もうと
思ったら、今度は預けた荷物が出てきません。

預けた荷物には「プライオリティ」というお札がついてるので
優先して必ず荷物は出てくるはずなのに、効力なし。

お見舞いにハブラシ、ひげ剃らないのにカミソリ、
北欧サイズでXXLのTシャツ、使わないのにシェービングクリーム
クシ、をもらってさらに荷物のなくなった状態で
ホテルへ。

寝る時にそのXXLのシャツを着てみるとどう考えても
お尻まで隠れるワンピース。

オスロでは12時間のみ滞在し
今朝からロフォーテンへ行くため、
ハシュタナルビーク空港へ

今日荷物出てこなければ、
今回はなくなったからしゃーないでは
済ませれない。

機内へ持って入った手荷物だけで
2週間の極北の旅

さて
次はどういう事件が起こるのか、
人生わくわくしてきます。