北極海用 バッテリー断熱試作品イエローナイフよりホワイトースへ戻りマイナス35-38度ほどでの撮影が続きこのあと向かう北米大陸の北の果てである北極海でのカメラのバッテリー防寒対策です。普段氷点下でもニコンのプロ機では防寒対策しません。不必要なので。例年マイナス38度で5時間ほどであまり電圧下がらずバッテリー交換は一晩で一度という体制でしたが今回はバッテリー交換なしで撮影しようと思ってます。ボディは金属なので氷点下で素手で触れないほど冷たくなりますが、この断熱材はマイナス30度でも素手で触れるもの。これをバッテリー室のまわりに貼付けて金属が冷たくなるのを防ぎバッテリーの気温低下による電圧低下を防ごうという作戦。通常ニコンD90やD7000、またソニーの一眼クラスでは一晩で何度もバッテリー交換しないといけなくて実際バッテリー交換をしに天王寺からわざわざ北極海に来たのか、この方は!という場面を何度も見てきました。その間にいいオーロラを逃してしまいます。今回ニコンD4Sが間に合うのでD4Sはそのまま。上記写真のニコンD4には断熱材を貼り両機種とも同じバッテリーを使うので良い実験になります。これでどれだけ電圧低下が見られるのか。もし良い結果が出れば商品化か。使い捨てカイロという意見がいくつもありますが、マイナス30度以下でカメラの外に貼付けても何のご利益もありません。ただの鉄分ですので。