重量級の車で行くと落ちないか冷や冷やする木製の橋車幅が左右いっぱいで両橋には柵がなくズレると川へ。木製橋は今回8カ所ほどあり。

 

 

 

8月27日 午前雨から曇り

ロスリバーから180km地点から先へ

 

朝、車のエンジンがかかったのでさらに奥へ移動。

標高も1000mとトゥームストンと同じくらいまで上がってきたのに

いつもならこの標高でこの日程だと紅葉が見頃に

かなり近づく頃ですがここはまだ結構緑でした。

 

マックミランパス(峠)は1400mあるので紅葉してるだろうと期待し

さらに峠を目指して登りということもあり平均時速20km/h以下で進むのです。

 

 

ロスリバーから200kmくらい走ったところで

燃費が良くて5km/Lで走ってきたとしても 

もう40Lは消化したはずなので

早く屋根の上に積んである軽油タンクを軽くしたいのでキャンパー後部についてる梯子を上り屋根上へ

黒いボックスから軽油タンク20リッターx2つを下ろすのですが片手に20kg以下の(実際は油の比重が水より軽いので16kg前後)タンクを持ち、片手で梯子を掴み落ちないようにいつもより慎重に降りるのです。

 

ホワイトホースや大阪の街と違って周りには

熊かムースしかいないので

人が誰もいないから落ちて頭を打ち倒れてても発見されるのは何週間か経ってからかもしれませんので。

 

 

カナダでは間違えないように

黄色は軽油

赤はガソリンと決まっているのです。

ついでにこの黒は谷角食堂用のプロパンのバーベキューグリル

 

 

 

めっちゃセルフサービスで給油

 

 

 

 

こういった車がかなり傾く場所もあり

上が重いとバランスが良くないので車ごと倒れてしまうとそこで旅が終わりでなるべく重心を低くしたいのです。

 

標高1300mくらいまで来ると一つ目の目的地

ユーコンの果て ノースウエスト準州との境界

 

ロスリバーから220kmくらい

 

NWTとはノースウエストテリトリーの略

 

道路状況次第でこの境界まで来れるかわからなかったのですがまずは来てみたかった場所の一つです。

 

さらに奥に行けそうなので

もっとツンドラ地帯へ入りたいのでさらに進むと

丘というか尾根沿いで標高あまり上がらず

1300m付近まだ意外に緑が多いのです。

 

これは紅葉のピークがまだ先になりそうなので

しばらくじっと待ち続けないといけないことになりそうだなと

考え 車が止められる場所でしばらく滞在できそうなキャンプ地を探しこの下の写真の場所を見つけ停泊することにしました。

 

標高1400mで道路の一番高い地点まで来ているのでツンドラ地帯で木がないため天候が崩れ風が吹くと遮るものがないからせめて車の後方側が丘になっていて後方(南)からの風は防げるように。

 

ここまでパンクせず。

 

 

8月28日 晴れ少しと雲とにわか雨 

気温は昼は10度くらい

夜は曇っていて6度くらい

 

ここまで車の燃費計で見る限り1リッター当たり3.3kmしか出てません。

出発前の見積もりよりかなり悪いのです。

それも平均時速20kmと言ってもずっと20km/hで安定して走ってるわけではなく

道路の穴ぼこでブレーキかけ減速し時速5kmほどで穴を越え、またアクセルを踏み加速、

また穴でブレーキと急発進、急ブレーキせずの運転でも流石にこの重い車が加速する時にはかなりの燃料を使うのです。



このままの計算だと

 

総燃料170リッター

1リッター当たり3.3kmとして空になるまで走ったとしたら総走行可能距離は170x3.3で561kmしか走れないのです。

 

もう230km来ているので帰りの分230km引くと

561-230-230=101km分しか軽油に余裕がなく

20km戻って撮影して

またここまで戻ってこようとか

15km手前にあった小川に水を汲みに行こうとか

チョコチョコ動いてると燃料切れになりロスリバーまで戻れるかどうか微妙になってくるのでこの先の車の使い方も非常に慎重にならないといけません。

 

 

今日はまだ紅葉がピークじゃないので無駄に動くのはやめてこの場所でじっと待つだけです。

 

少し太陽が出てきたので

電気の補充にソーラーパネルをセットし

キャンパーバッテリーに繋ぎ電気を充電。

 

 

元々二つあるバッテリーですけど車に一つ取られたのでキャンパー側にはバッテリーが一つしかないので

車が走る時はエンジンがかかれば車のバッテリーとキャンパーバッテリーも充電されるのでいいのですが車のエンジンをかけない時はソーラー発電させてバッテリーに繋ぎ電気を蓄えておくのです。

 

 

 

 

キャンパーバッテリーの電気消費は

1、暖房のファンープロパンでメイン暖房装置に火が付き、大型ファンが一つ回り、そこからダクトで部屋に二箇所、トイレ、シャワーに一箇所、排水タンクに二箇所温風が出てキャンパー内排水タンクなども含めて凍らないよう全てに暖房が入るのです。

このファンが結構な電気を使用します。

 

暖房は例えば20度とかに設定しておくと

自動で暖房がついたり消えたりします。

 

実家の部屋が暖房がない寒い部屋で育ったので

カナダの家ではいつも暖かくいたいのでいつも20度−22度くらいです。

 

 

2、部屋の明かり、ほとんどLEDですが夜は

一人でかわいそうにローソクってわけじゃなくて明かりを必要分だけつけます。

 

3、水のポンプ 上水タンクからは蛇口をひねったり、シャワートイレを流すと電動ポンプで水が出る仕組みです。

(今回シャワーとトイレは水節約、排水タンク節約のため使ってません)


電動ポンプ式というのはカナダの北極海など

水道管がない地域で水を汲み置き式の家と同じ方式。

 


4、カメラ(一眼レフ、シータ、ゴープロ)、ドローン、パソコン、今は撮影にはバッテリー類が欠かせなくなりました。

昔、フイルムの時カメラバッテリーなんて予備が一つあれば1ヶ月以上もちますし

フイルムカメラにはパソコンはいらないのでこういう旅で電気なんて必要なかったのです。

 

ソーラーパネルは

屋根に取り付けてしまうタイプかポータブルタイプか迷いましたが極地は太陽位置が低いのでパネルの角度を結構急にしないといけないのかということ白夜の時は太陽が北から出て北に沈み270度くらい移動するのでその度に車を移動させるよりパネルを移動させたほうがいいかと悩みポータブルにしました。

 

 

参考までに書いておくとカタログの数値で

ソーラーパネルは150W 12v

ということは計算上最大で150÷12=12.5A の発電量ということです。

しかしその通りいかないのが発電。

 

おそらく60-70%程度発電すればいいかなと思ってましたが太陽が全て雲に隠れず出ている状態でパネルを太陽に対していい角度で当てた時、今回の旅では最大

7.5Aという数字は見ました。

写真を撮った時は7.1A

 

 

ちょっと太陽がかげると3-5A

曇っててそれでも影ができる程度の場合

0.5-1Aくらいです(これは小さいiphoneの充電器程度)


iphoneの大きい充電器で2.1Aです。

 

もし朝から晩まで晴れていてコンスタントに

5−6Aでも発電してくれていれば

上記の電気使うくらいなら特に問題ないです。

 

夜はバッテリーに電気が溜まっているので

ソーラーがなくてもそのバッテリーから

パソコンやカメラの充電に使えキャンパーの灯りもバッチリ。

 

家にソーラがある方はイメージわくと思いますが

ない方で今後検討している方は

例えば2000W発電とかカタログに書いてあっても

どこのメーカーのを買ってもそういうわけにはいかないのでよく信頼できる電気屋さんと相談して検討ください。

どれも数字が詐欺なわけではなくて電気がそういうものなので。

 

 

8月29日 雨 夕方から急に晴れ

 

日中雨なので残念ながらソーラー発電できず

火力発電もせず、電気を節約。

携帯電話も電波が入らないから機内モードにしたまま

電池を節約。

iphoneじゃなくipodになってます。

あとは燃料と使用電気の計算など電卓

料理の時のキッチンタイマー

オーロラなど方角、標高知るための方位磁石や高度計として使ってるだけ。

 

コーヒーは1日7杯分作ったとして1ヶ月分持ってきているのでこれは節約せずに飲めます。

 

コーヒーを飲みパソコンもバッテリー節約のため画像データをハードへ移したら

すぐ閉じて1日中窓から外の景色を見ながら紅葉がピークになるのを待つだけ

 

 

窓からの眺め 

キャンプしているところは雨で山の上は雪

1日中窓から景色を見てるだけなので吐息で窓が曇る。

 

夕方から急に雲が上がってきて20時頃非常に綺麗な

ダブルの虹が出現。

 

 

こんなにはっきりダブルレインボーを見たのは何年かぶりです。

 

 

 

 

続きはまた次回