8月29日夜 気温1度

夕方の虹のあと急に快晴

 

局地では晴れる方が放射冷却で気温が下がるので夜22:30頃すでに1度

まだ空が少し明るいうちにオーロラがやっと現れました。

1ヶ月間、出なかった分取り返すかのように激しくピンクに動き回るオーロラでした。

 

というのも今年8月のユーコンはオーロラの写真の更新がなかったように

ずーーーと雨と曇りで晴れなかったのです。

ユーコン州の降水量も8月は過去最高を記録というくらい梅雨なんてないのに毎日雨。

 

やっと綺麗なオーロラが出てくれたかと思うと深夜0時頃から急に曇りで

この夜は1時間ほどオーロラが出て終わり。

 

 

8月30日 雪 朝マイナス3度

 

 

暖房入れてるのでキャンパー内は寒くないんですが

朝起きると雪が降ってました。平地は積もってません。

しかし山上には結構積もったと思われます。

 

朝起きて窓からまず紅葉具合を確認すると

一気に冷え込んだので紅葉が結構進みました。

この日一番紅葉が加速したと思います。

 

こういう時はキャンパー内で暖かいコーヒーを飲んで

ひたすら天候回復を待つだけ。

 

 

ソファ近くの一番大きい窓は一重なのですぐ結露するのです。

後方のハシゴの一部が見えている窓は冬対策で二重にしてきたのでこれくらいの温度だと結露しにくいのです。

 

この一番大きい窓は開け閉めできること

また火災など非常事態の場合、この窓は外側に外れるようになっていて二重ガラスがつかないのでセロファンの結露防止用フイルムを毎年貼るのです。(日本でも売ってます)

 

しかし今回の旅ではこの窓以外全て二重にしてますが

まだ窓の開け閉めをするだろうと貼らずに来たのです。

旅が終わりホワイトホースへ戻ったら冬支度で貼ります。

 

あとキャンパー内は結構密室で隙間風がなく

プロパンガスで料理したりコーヒーを沸かすと

二酸化炭素以外に実は水分も出るので結露しやすいのです。

 

確か例えば

プロパン1リッター燃焼させると約4倍近く4リッターの水分が出ます。(間違ってたらいけないので自分で勉強してみてください)

 

 

要するに料理するとお湯が湧く水分プラスコンロの火が燃えたあとから水分が出てるのですぐ窓が結露するのです。

 

プロパンのヒーターはどうかというと燃焼された後の

一酸化炭素や水分はなどは外に出る仕組みでヒーターからは室内へ水分も一酸化炭素も出てきません。

 

極端に言うと密室なので中で

圧力鍋使わず黒豆など長時間煮込むと

一番嫌いな湿気だらけとなりさらに一酸化炭素中毒になると思います。

 

日本の雪国ではなく都会の家は大丈夫です。

隙間風だらけなので。

 

キャンパーには

一酸化炭素センサー

火災報知器

ガス漏れセンサーの三つが装備されていてるんです。

 

日本で都会のガスファンヒータが3ー4時間で

ピコピコ鳴って切れて換気しなさいって書いてあるのはこの一酸化炭素のためだと思います。

 

スキー場など雪国は窓開けて換気できないので

燃焼終わった排ガスみたいなものは

外に出るようになってるので24時間切れないのです

とスキーへ行くといつも夜中起こされなくていいなーと思ってました。

 

 

 

天気が悪いとソーラー発電もしない。

 

時間によってはバッテリー側と逆に太陽があり

延長コードでバッテリーへつなぐので

そういうのも発電量を減らしてしまう一因。

コードは短い方が電気のロスが少ないので。

 

 

車も動かさず停滞なので

火力発電で色々充電することにしました。

 

車のように鍵を回してエンジンかけるのではなくてワイヤーを

何度か勢いよく引っ張ってエンジンかけるのです。

 

これは80CCのエンジン。

日本の原付「ラッタッタ」などは50CCなのでそれよりも大きいのです。

 

最大2000w 電子レンジは持ってないですが使える容量です。

火力でレギュラーガソリン満タンで

4.2リッターで8時間くらい動きます。

 

ドライヤーも使えるからオケにお湯をためて顔と髪を洗い髪をきちんと乾かせるのです。

 

 

こちらのガソリンは合計15リッターくらいの準備で来たので

1日2時間発電機を回しても30日程度回せる計算。

 

大体バッテリーの消費具合を考えて時間決めて発電しその間にキャンパーバッテリー、パソコン、カメラ、ドローンなど一気に全て充電してしまうのです。

この発電機はよく祭りの屋台での電気に使われているものと同じ仕組みです。

 

 

夜も天気悪くオーロラなし

 

 

8月31日 また曇りと雨  しかし寒い

 

日中はまだ紅葉がピークじゃないのでと天気が悪いのでジーーーと待つだけ。

 

雨が上がればドローンを飛ばして付近がどれくらいの紅葉進み具合か上から観察

 

キャンパーを止めている場所の裏庭

 

だいぶ赤いのでもう後数日で赤、黄色、緑の3色のカラフルな見頃と予想。

 

これはドローンでは通信距離が届かず行けない場所がどうなってるか調べないといけないので車でこの先さらに10km 往復20km分ほどの燃料を使って慎重に下見に行ってみようとキャンパー内を全てものが揺れで落ちないように片付けて出発。

 

車の距離計の数字を覚えておいて動き出すとキャンプ地から1.1km地点で川にかかる橋が流されてしまっていてないのです。

 

 

今年は雨ばかりで水量も例年より多いだろうし越えれそうにないなとこの先へ進むのは断念。

この車でもし川の真ん中でスタックするとこの重い車を引き上げるのに

大型トラックが必要なのでそんなものはここまで来ないから無理しないことにしました。

 

ブログがない時代(このブログは2004年12月に開設)ユーコンに来て2年目の2001年、何もまだ知らない20代の頃ホワイトホースから50km先の沼で車が後10mで抜けられるというところでハマり4WDでも4輪とも空回りしてスタックしました。

 

沼地を抜けるのに2日がかりで緊急土方工事をして脱出した経験があるので。

携帯電話も衛生電話もない時代です。

その頃はカヌーショップで湖畔にロッジを建てる仕事もしていたので車の荷台に角材やらノコギリを積んでいたのでそれで沼地に脱出用臨時道路を建設。

運悪くカナディアンの大きな車に乗ってる(今の自分の乗ってるようなタイプ)同僚は休みでそこには三日間来ず助けてもらえず。

しかも食料が余分になく後1日建設に時間がかかっていれば腹減ってリス捕まえて食べる計画でした。

前述のポール氏にリスのさばき方と食べ方を教わっていたので。

(その何週間か前に実際二人で罠猟で捕まえ食べていたので)

 

こういう経験もありリスを捕まえて食べたくないので僻地では食料や燃料は行程より十分に余るほどの量を持っていってるのです。

 

 

今回の川越えは今の車は実質6輪あるから6WDですけどそれでも無理と判断。

 

しかしそこで諦めないのが谷角式で次回ここまで来る機会があれば

ATV(All Terrein Viehcle)と言ってこういう乗り物をトレーラーに積み車の後ろに牽引してくれば

走破できる可能性が高いです。

 

次回は水量少なく普通に車で行けるかもしれませんが。

 

これは実際2015年イタリア ランペドゥーザ島でレンタルして乗ってたもの。

 

 

 

これで最終地点が決まったのであとは来た道中のどのあたりの紅葉ピークに日にちと場所の照準を合わせて

下山して行くか作戦を練るだけ。

 

前回のブログに書いたように何度も行ったり来たりは燃料の消費の都合上できないので。

 

 

 

夜今日もオーロラはダメかなと思っていると

急に晴れてきてキャンパーの上にかぶるようにオーロラが登場。

 

5、6日待ち続けた褒美のようなもの。

 

夜は天気がいいのが続いたにもかかわらずこの夜はオーロラが少しだけでそのあと消滅

 

 

 

まだ次回へつづく